プレイヤーを中心に考えた曲の売り方はないものか


LISMO Music Store」インタビュー
パソコン向け楽曲配信がスタート、auの狙いとは
ケータイwatch 2006/06/02)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/interview/29484.html


 auの2006年春のモデルからWIN携帯で一斉に対応したサービス「LISMO」のうち、先日販売開始となった「LISMO Music Store」についてのインタビュー。
 「LISMO Music Store」は、いわゆる「着うたフルをPCで購入してPCと携帯電話どちらでも聴ける」が特徴のサービスだけど、PCでの曲購入は先駆者であるappleiPod向けサービス「iTunesMusicStore」が1曲150〜210円程度で販売されているのに対し、こちらは1曲315円〜とやや高額になっていて不満の声も高い。
 まあこれは、従来の着うたフルの価格がこの程度で推移していることに起因していて、特にau側が決めているわけではないらしく、価格の高さについては「価格は供給のバランスで決まっていると考えています」とやんわり表現しているのが微笑ましいかんじ。

 過去の記事でも書いたけど、基本の価格が315円で着うた用ポイントが1つ増えるごとに105円追加というのはいくらなんでも高すぎると思う・・・が、この金額で買ってるんだよなあ多分。そりゃあ着うた擬装とかやりたくもなるよね(まあいくら安くしてもタダにならない限りは同じことするんだろうけどもな)
 せっかく高額で買わされることになるのなら、付随するサービスがあれば少しは気も紛れるんじゃね?ということで、各社とも「歌詞の表示」や「待受画像付き」といった付加サービスを展開しているらしい。お気に入りのアーティストの曲にちなんだ画像ってのはなかなか粋でいいですな。まあ、そこまでするならPVがダウンロードできるようになったほうがいいのかなとも思うが。


 着うたフルの購入率が高い年齢層は、やはり「ながら聴き」がベースになっている若年層だという。だったら、この年齢層の特性を活かしたサービスでアピールするのが得策というのは当然な話。 技術的に云々とかいう話をおいといて、なんか面白い売り方やアピールの仕方はないだろうかと考えてみる。

 「着うたの共同購入」ってのはどうかなと。複数人で購入することで「若干の割引(30〜50円くらい)をかける」とか「着うたポイントが1つ多いデータが貰える」とかってのが考えられるだろう。「待ち受け画像がダウンロードできるが、この時複数人同時購入で画像の種類が増え、共同購入した人ならば画像をトレードできる」みたいなサービスでもいいかもしんない。
 このサービスは、おそらくカラオケを中心に展開できるだろう。「一緒に歌いたいから」という理由で共同購入、ってのはわりと現実的な感じがしませんか。

 そうそう、カラオケでの利用という点では「LISMOでの購入時に本物の伴奏によるカラオケが楽しめる」という特典が個人的には欲しい。購入した曲の入った携帯をカラオケの機械に接続(ケーブルやbluetoothあたりで)すると、カラオケマシンのデータ演奏ではなく、実際の楽曲からボーカルだけ抜いた音でカラオケが楽しめるってのがあると心底嬉しいんだけどなあ。いくら音源が進化したといっても限界があって、カラオケマシンでの演奏だとどうしてもギター等の表現力がまだまだ貧弱なんで、曲によっては完全に別物になっちゃうんだよね。

 んで、カラオケと携帯を接続したときのデータ転送の速度が速くなったら「特定の曲の演奏時に、画面に表示される映像を自分の好きな写真や動画に差し替えられる」という機能があると面白いのではないだろうか。ソニーのデジカメでは「BGM付きスライドショー」機能があるらしく、曲をバックに指定した写真を格好良く動かして表示することができるのだそうだけど、これをカラオケに活かせばかなり盛り上がるはず。
 友達との思い出の写真を予め指定しておくことで、自分が聴く際には歌に併せたスライドショーとして、カラオケでは自作の映像として思い出を共有する。また、パラパラのように曲に併せたダンスが重要な曲だったらオフィシャルの動画を表示させるのも面白いだろうなあ。オタ的にはアニソンでMADっぽいやつというのが真っ先に考えられる。あとは「リアルタイム映像を送ってエフェクトつける」ができたらいいっすね。


 しかし、こんだけつらつらと書いてみたものの、やっぱり高額なんで買わないような気がするなあ着うたフル・・・そんなことするくらいなら自作します!自作最高!