守るから攻める音楽の売り方





「EMIは打つ手がなかった」――DRMフリー化と「CCCD」という無駄 そして日本は

http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0704/09/news013.html





 「音楽配信メモ」でおなじみ津田氏による、EMIのDRMフリーという話題から始まる音楽のコピーコントロールについてのコラム。CCCDなどコピー防止策の導入による混乱期と現在の様子、そして日本が今のDRMを外すか否かといった話題に触れているよー。





 まず、世界的なCDの売上げの下降は、コラム中でも指摘されているように「娯楽の代表格ではなくなってきている」が大きいのかなと思う。モノが大量に流通するようになり、いろいろな物事に手を出せる幸せな時代故の悩みとかなんとか。



 まあ日本の十代の場合、まず携帯電話にお金をつぎ込むのが普通になりつつあるのが大きいのかなとも思う。そもそも買うお金が無いからCDレンタルだ!んでもって親父のパソコンでコピーしちゃえばいいんだよ!という事なのじゃろか。

 加えて、着うたの普及とCCCDのようなDRMの施されたCDが出回るのがほぼ同時だったことは、DRM推進派には大打撃だったのかもしれないねえ。着うたでとりあえずワンフレーズ歌えれば話題には乗り遅れないんだから、便利な時代だよねー(そもそも、この程度の短さならテレビやラジオでチェックできるけどね)



 僕も、CDを借りるとまず帰りの道中でCDを流し聴きして、気に入ったらmp3かCDコピーなんだよな。よほど好きなアーティストでもない限り、今更3,000円もかけてアルバム買おうという気力はないわ。レンタルCDのコピーについては、レンタルCDの制度を作ってしまった業界の問題だと思うのであまり罪悪感も無し。

 困るのはやっぱり、CDの購入・レンタル共に「ケースにCCCDのシールが貼られてたとき」で、まずそのCDは購入する気が失せる。だってさーScoobieDoのアルバムもCCCDがかかってるやつがあって、カーステレオだと100%確実に音飛びする箇所があるんだぜー。もしかしたら初期不良かもしんないけど、とりあえず「CCCDのせいだ!」って責任を押しつけちゃうことにしたのであった。





 レコード会社が今後も生き残っていくとすれば、やはり過去の資産を使って商売していくって事になるのかなと。若い子向けに「曲を掘り返す」という作業が広まればいいのにねーとか思うわー。

 オヤジどもは、そのクソどうでもいい知識をフルに使って、若者にやさしく昔の曲を紹介していく。んで、若い子はこれを足がかりに曲の掘り返しをする、という感じで。んで、掘り返しの奨励のためにレコード会社が率先して大量の過去曲をガンガン公開してけば、あの頃聴いた懐かしい曲を求めた30〜50代くらいも食いついてくるかも(たしかこの構想は247ミュージック(だっけ?)が実践してるんだよね)



 これで掘り返された曲を、今活躍しているアーティストやインディーズで頑張ってる人などにアレンジさせてみるっていう動きを、今度は聴き手側が主導していけばさらに広がるのかな。この曲を誰にアレンジしてもらいたい?みたいな投票を行わせるとかやってみてもいいかも。これをきっかけに、誰にも知られていないであろう隠れた凄いインディーズバンドに担当させようという動きにまで発展していけばいいけどねえ。