今日のテクノ
テクノは「テクノロジーミュージック」なわけで、現在の技術力に支えられて実現できる音楽だとも言える。僕だってPCが無かったら曲作りなんかしなかっただろう。だからテクノという音楽を考えるとき、僕は「音楽のいちジャンルとしてのテクノ」ではなく、「テクノロジーに支えられた音楽」という視点で妄想することがよくある。
ゲームと音楽の関係を考える。ゲーム内の様々な場面の音楽をシームレスにするという妄想から発展して、なにか面白いことが出来ないかな。
ゲーム中の音楽がシームレス、といえば思い出すのはナムコの「X−DAY」だ。*1ゲーム内の曲は設問の種類によって展開が変わっていき、最後の結果プリントアウト時まで継続していく。ゲーム中の曲をちゃんと聴けた試しがないため詳しくはわからないけど、ライナーノーツでは設問の切り替わりにシンクロして繋げているということだった。
これにさらに要素を加えるとしたら・・・ということで、ゲーム中の自分の行動が曲の展開に影響を与えるというのは?と考えた。
「ビートマニア」を代表とする音ゲー関連は、楽曲を演奏するゲームだ。しかしここでは演奏が目的ではなく、あくまでゲームが中心で楽曲はその中での行動に影響される。となると次は「Rez」が思い出されるが、あれは「プレイヤーの行動が強制的に楽曲の1部分として当てはめられる」ので、ゲームの基幹部分に重大な縛りを与える結果となりそうだ。そこまでの強烈な縛りを与えるのはあまり好ましくないかな。できるだけ「曲の展開に参加させる」方向で。
テクノやハウスなどの曲の展開は、単純にフレーズの入れ替わりだけでなく「音の抜き差し」でも展開を作っていく。この手法をゲームの中に取り込むのはどうか。FPSでちょっと考えてみる。
- ミッション概要説明:イントロ(バスドラム抜きなど音少なめでスタート)
- ミッションスタート
- ミッション終了:イントロに近い雰囲気で曲を収束させる(なにかしら特殊な条件でクリアした場合は特別なフレーズ等を差し込むのもいいかも)
- その他
- 上級者向けとして、各ミッションを連続してプレイするモードなどがあると面白いかも。この際ミッションごとの曲のテンポが異なる場合、DJミックスのようにテンポ合わせを行ってシームレスにする必要がある。
- 複数のプレイヤーによる対戦では、各プレイヤーの状況によって展開が変わるってのも面白いかも(残存プレイヤーの数やそれぞれの体力の状態、交戦時に曲の雰囲気を変えると視界に入ってなくても「どこかで交戦中の様子」が伝わるとか)
- ミッションごとにリプレイを保存できるようにすれば、曲とプレイをいかにかっこよくできるかというポイントに絞ったプレイスタイルも確率するかも
この手法の転用として、レースゲームには順位の入れ替わりなどで変化とか、バスケットなど展開の早いスポーツでも「主導権を握っている選手」「得点差」などで変化するってのもあるんだろうなー。
あと、この手法は「曲の作り手に凄まじい作業量が降りかかってくる」「あんまり1つの場面が長く続くようだと聞いててダレてきちゃうかも」などの問題が出てくるけど、このへんは調整次第なのかな。
上に書き出した項目に近い要素は、今僕が制作に関わっているSTG「+cebo」に導入されていて、しかも現段階でかなり面白くなりそうな雰囲気だぜー、とさりげなくアピールしてみよう。