今日のテクノ

　中古の商品なら殆どなんでも買い取ってくれるとゆうステキな大型リサイクルショップにて、なんとなくゲームを探しながら店内をうろうろしていると、偶然にも数年ぶりに友人と再会した。彼は僕にテクノを教えてくれた恩人なんだけど、店内で色々話し込んでいるときにふと視界にＹＭＯ「パブリック・プレッシャー」のＬＰがディスプレイされているのに気がついた。
　　「おー、パブリックプレッシャー売ってるよ。」
　　「そうそうこの店、『ＢＧＭ』もＬＰもあったぜ。」
　　「マジかよ！」
　なるほどもうちょっと奥の方には、微妙に手の届かない位置に「ＢＧＭ」のジャケが燦然と輝いていた。価格も1,500円とまあ納得のお値段。しかし問題は、ＤＪやってるのにも関わらず僕はターンテーブルを持っていないことなんだな（自作曲中心なので普段はＣＤＪだけでプレイしている）　というわけで、買ってもタンスの肥やし確定なので泣く泣く諦める。他にも「ソリッドステイトサヴァイヴァー」や「サーヴィス」などがあって大変悔しい思いをした。ううう。
　で、ＣＤの方を色々と見て回っていると、ケン・イシイ「サーキュラー・モーション＋オーヴァーラップ」が２００円で売ってたので即ゲット。オーヴァーラップは海外盤を持ってるんだけど、サーキュラー・モーションは聴いたことすら無かったんだよなー。んでもってその隣には同じくケンイシイの「アイスブリンク」３００円もあったのでこれもゲット。こちらは映画「ホワイトアウト」で使われてたのね。

　さて、「サーキュラー・モーション」は、かつてケンイシイが「テクノゴッド」と持て囃されてた時期にリリースされた曲で（しかし無茶な持ち上げ方だよな）、「エクストラ」のＰＶからカットされた絵でデザインされたジャケのＣＤは「ジェリートーンズ・プロジェクト」と呼ばれていた。*1この曲は国内盤のシングルでしか聴けず（このへん曖昧）、プロジェクトの曲が収録されているアルバム「インナー・エレメンツ」にも収録されていない。高島屋のＣＭだっけ？に使われてた曲。
　しかしまあ・・・なんというか・・・正直申し上げまして、この曲の各音色がすごくバラバラに鳴ってる感があるんだよな、全然まとまってないというか。再生環境の問題もあるのかなあ。同時期の他の曲に比べると、初期（アルバム「ガーデン・オン・ザ・パーム」くらい）の頃の音のようにも聞こえる。んー軽くショックだわ。とりあえずこの曲は今度のパーティーのリハで聴いてみようっと。

　で、このＣＤに収録されているもう１曲「オーヴァーラップ」は、先ほども書いたけど既に海外盤を持っている。このプロジェクトで発表された５曲は「サーキュラー・モーション」を除きそれぞれ個別でＣＤ化されており、実は海外盤と国内盤とで曲目が違うことが多いのだ。通常、ショートミックス（４分程度）とオリジナル（７分くらいあったりする）に加え、他のアーティストが手がけたリミックスが４曲くらい、という６曲程度の構成でリリースされているんだけど、国内盤と海外盤ではリミックスの曲がいくつか変更になっているものがある。僕は「価格が安い」という理由だけでタワーレコードで海外盤を買いあさっていたのだが、エコー・エグジットで１曲だけ違う曲があって真剣に購入を悩んだものだ（結局買わなかった）
　で、国内盤の「オーヴァーラップ」は、先述の「サーキュラー・モーション」と同時収録ということでリミックスの曲数が減らされた状態で収録されている。曲目を見る限りでは、すでに持ってるＣＤに全て収録されているようだし、別に今聴かなくてもいいかな〜と思いつつも流しで聴いてみると・・・あれ？海外盤でも収録されていたはずのLemon Dのリミックス、違うアレンジになってるぞ？！　もしかしてLemon Dはわざわざ国内・海外とで２バージョン作ってあったということなんだろうか。いやー危うくそれを知らずに聞き流しちゃうところだったよ・・・。内容的には、海外盤の方のアレンジをさらに発展させたよーな展開になってた。

　「アイスブリンク」は割と好きな感じ。「メタル・ブルー・アメリカ」以降の曲は徐々にナチュラルにフロア向けな曲に変わってきてて、その課程と言える雰囲気になってるよーな気がした。しっかしまー、ボーカルヴァージョン（INNER CITYが歌ってる、とあるけどよく知らねえー）はかなりハウス化してるなあ、買うＣＤ間違えたかと思った。

*1:たしか「エクストラ」「ストレッチ」「サーキュラー・モーション」「オーヴァーラップ」「エコー・エグジット」の５曲だったかな。ちなみに「エクストラ」は東京スカパラダイスオーケストラがカヴァーしてた。