W42CA、予想外の苦戦?


「G'zOne W42CA」が売れないのはなぜか? という件について
ITmedia+DMobile 2006/07/14)
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0607/14/news100.html


 今日もどーでもいい携帯の話なので興味の無い人はスルーしておくれ。あのG-SHOCK携帯のWINモデルという最強に強まったスペックで登場したG'zOne W42CAが、当初予想されていたほど人気がないらしいという。その登場を心待ちにしていた僕にとっては「まあそうだろうなあ」といった結果ではある。
 というのも、前モデルのType-Rとの比較や、今もすごい勢いで売れているというW41CAの素晴らしさを考えると、ややハンパというか「一見すごいけど・・・」という風にも見えなくもない。てか別の意味ですごいよこの端末。

 実際のところ、非常にスペックの高い内容になってる。個人的にはFeliCa機能はまだ要らないと思っているので(auの勢力が強くファミマはもちろん多くの店舗で使える沖縄ですらまだ利用者は多くない)、W42CAに搭載されていないのは特に問題だとは思っていない。
 んが、WINの各機能の搭載によって犠牲になったのは「大きさ」だろう。Type-Rと比較しても一回りは大きくなっている印象があり、僕にとっては今愛用しているW41CAが薄めの機種なだけに、W42CAの太さはよけいに気になる。そして、手の大きい僕ですらやや持ちづらいと感じるくらいごつすぎる横幅に加え、中身がパンパンに詰まってることがよくわかる重さ。これはさすがに持ち歩く事考えると辛そうだなあ・・・と考えるわけだ。

 あと、防水機能をより活かせると期待されていたBluetooth機能が搭載されていないこともガッカリ感の一つかもしれない。これはドコモから同時期にリリースされた機種でも言われてたことだけど、双方ともイヤフォンジャックに端子を差し込んだ状態では防水能力が極端に落ちるらしいんだな。せっかくの音楽再生機能がやや活かせていない感がある、と言われても仕方ないだろうねえ。

 しかし、この機種自体に全く魅力がないわけでもない。何より耐衝撃性に優れているという点では信頼できるし、それが高機能な機種で実現してるんだからたまらんよなあ。
 とかいいつつ、この耐衝撃性っていう部分で、Type-Rに魅力がありすぎて乗り換えられない!って人も多そうだなーとも思った。当時Type-Rを選んだ人は「機能はいいから耐久性を」ってあたりで選んでる人も多かったと思われる(実際、それ以前のG'zからの乗り換えユーザーは4年使い続けてたとか結構いるらしいしねえ)

 Type-R自体も結構長い間店頭に並んでいたので、本体自体の耐久性と相まって「今急いで変えなくてもよくね?」的な安心感と、おそらく端末の値崩れを狙って、ナンバーポータビリティのスタートに併せて機種変してくる人も多そうだなーと思われる。
 おそらく今回の反省をバネに、来年あたりには薄いモデルか復刻ストレートタイプのものが登場するんじゃないかと思ってるんだけど、おそらくG'zユーザーもそう信じているんじゃないだろうか。G-SHOCK携帯だけに耐久性が高く、WIN端末でなくても充分使いやすくて楽しめるカシオの端末なんで、じゃあと1年待とうか?と平気で言えるんだろうなー。これはまあ開発者としては嬉しいやら悔しいやらってところかと思う。

 個人的には、バカ売れはしないにせよ、ゆっくり徐々に浸透していくんじゃないかなーと思っている。同時期に発表されていた、店頭のモックを触った限り派手なプロモのわりには使いにくい印象しかないソニーウォークマンケイタイW42Sも、同じく思ったほど売れてないようなので、全体的な動きの鈍化っていうのもあるのかもなー。
 しかしあれだ、いまだにW41CAの方が売れてるっていうのがむしろ驚きだ。実際使ってても大満足の機種だけれど、このITmediaの端末売上げランキングでの首位に立っている期間がかなり長いはずで、他に魅力的な機種がない事を暗に物語っているのかなーとちょっと心配になるぜ。