ワンセグ開始ですね

携帯で楽しめる地デジ放送「ワンセグ」、2006年4月1日開始
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/25808.html

 地上デジタル放送の特徴として、映像、音声以外にデータ放送を同時に受信できる点が挙げられる。携帯電話向け「ワンセグ」では、画面を上下2分割するなどしてデータ放送を同時に閲覧可能。現在視聴している番組情報のほか、詳細を案内するWebサイトへのリンクなどが表示可能で、クイズ番組に参加したり、着信メロディをダウンロードしたりするサービスが予定されている。


 NHKのニュースですら報道していた、携帯電話で地上波デジタルテレビ放送が視聴できるサービス、通称「ワンセグ」が4月1日付で放送開始となったとのこと。民放各社にNHKも含めて、2011年のデジタル完全移行に向けた方策の一つとして、これまで以上に喧伝されるであろう・・・って、まあ今更言うことでもないか。
 僕の住んでいる地区はイイカンジに視聴可能予定領域から外れており実に不愉快極まりない、と言いたいところだけど、持ってる機種がワンセグ対応でないauの1Xタイプなので別にどうでもいいや。つーか地デジ自体どーでもよい。

 が、困ることが一つだけあるとすれば、やはり(予定とはいえ)5年後には地上波がデジタルに移行するため、家のテレビとアンテナを総取っ替えしなければならないことだ。僕自身はテレビは「有れば観るけど無かったら数年観なくても大丈夫」というネット依存野郎なのでOKとしても、生粋のテレビっ娘である奥様は「今売ってるデジタル対応機って高いんだよね・・・」と今から心配しているご様子。
 まあこれが一般家庭の一番の懸念なんだよなー。これから徐々に安くなっていくと予想されるとはいえ、テレビ自体も安い買い物ではなく、捨てるのにも面倒な手続きが多くなってきた(せめてリサイクル法が2011年まで規制緩和されてればねえ)


 僕個人としては、デジタル放送になったところであまりメリットを感じないサービスばかりが並んでいるようにしか見えない。うちの実家では父がBSデジタル放送が受信可能なプラズマテレビを導入しやがったのだが(家のローンは無視する気か)、少なくともそちらのサービスは殆ど何のメリットも無いと言いきって良いほど、どうでもいい内容の放送が多かったように思う。
 参加型テレビ番組と言われても、今ではネットが普及しているためになかなかテレビの前に座ってコントローラ握って云々なんて面倒なことをする気になれない(そういうのはPCかゲーム機で既にできるから) それに、番組情報についても「気になったら調べられる」程度で、別に番組連動だからどうだというものでも無さそうな感じ。唯一これはいいなーと思ったのは、テレビで一部のラジオ放送が聴けるという点だった。しかしこれも、ポッドキャストという言葉が徐々に流行語的な扱いになることで、ネット中心に移行し浸透していけば潰れる可能性が高い。地元のローカルFM局ですら(一部のコーナーのみとはいえ)ポッドキャストで配信してるんだよねー。

 ワンセグが始まったことで思うのだけど、通常の地上波テレビ+携帯電話というカタチでも同じようなことをすればいいのになー。テレビと同じ放送を携帯電話で流して、双方向通信は携帯電話で行わせればいい。操作はテレビコントローラより慣れてるだろうし、文章も打ちやすいだろう。個人的には、テレビのコントローラから双方向用系の操作部分についてを分離できてスッキリする(かもしれない)のが嬉しい。今使ってるHDDレコーダーなんて鈍器かと思うほどゴツいし重いもんなー。データ連動をblurtoothで行えば、携帯電話で番組表をチェックすることも可能なのかな。
 時代は既にテレビの双方向性を求めていない(というより、テレビに双方向性を持たせる事自体あまり意味がないことが解ってきた)わけだし、他の方面でのメリットが作れないと自発的に使いたい!と思えないのでイヤなんだよね。この方策を進めている行政側の気持ちは「地デジ移行によりテレビの需要が増えて景気活性!」ってあたりなのだろうけど、払うこっちは納得いかないまま買い換えを強要されちゃって嬉しくない。
 5年後までにテレビ買い換えてもいいけど、せめてコントローラのレスポンスをもっとあげてくれよ頼むから! ピッとボタンを押してから反応するのが0.3秒後くらいって、ゲーム世代から見たらすっごくイライラするんだからさ!